カビ被害の現状


【日本のカビ被害はどれくらいあるのか】

◆湿気が多くカビの発生しやすい日本

四季があり湿気の多い日本の気候は、もともとカビの生えやすい環境であると言えます。また、地球温暖化による気温の上昇により、ますます高温多湿な気温になりカビが増殖しやすい環境となるでしょう。

カビは蒸し暑い夏や、梅雨だけでなく、冬でも外気温との差で生じる結露によって発生しやすくなります。また、台風や大雨など水害の多発によりカビ被害の影響を受ける家もあります。

また、現在は都市に住宅が密集し、コンクリート造の家が増えています。コンクリート造の住宅は気密性が高く木造と比較すると強度も高いのですが、湿気が外気に逃げにくいという特徴もあります。

その為、住環境と気候の影響が重なることによってカビが発生することがあります。

◆カビ被害の現状は?!

現在、「住居」「テナント」「学校などの施設」「看板」など多くの建物でカビのご相談を頂いておりますが、多くの施設で壁、天井、地下、水回りなどのカビ発生が見られています。

また依頼主が気づいていない箇所でもカビが発生しております。

建物の高さとカビの被害の大きさも密接に関係しており、高層階よりも1階や2階、地下などの低層階でカビ被害が圧倒的に多いです。

特に梅雨時期や、雨が続く時期には数日~数週間でカビ被害を訴えられる方も多いです。

その為、日本建築防黴協会ではカビ被害を放置して影響が出る前に対策を行うよう防黴の知識を普及していくことを目的としています。

◆住宅の中で最もカビ被害が多い場所

今まで多くの住宅でカビ取り施工をしてきた中で特にカビ被害が多い場所が「浴室」です。浴室の場合、壁や天井など見える範囲のカビだけでなく浴槽のエプロンなど取り外ししないと除去できないカビもあります。それ以外にも畳や北側の部屋もカビが多く発生しています。

その為、カビに関する専門的な知識を持つリフォーム業者やクリーニング業者がカビを根本から除去することが理想的だと言えます。

◆市販のカビ取り剤の限界

現在はネットなどで多くの情報を得やすくなっている半面、自己流で処理してそのまま解決している“つもり”になっている方も多いといった側面もあります。

例えば、カビ取りに関する情報も同じで、市販のカビ取り剤だけでは根本的に繁殖しているカビを除去できていないパターンも非常に多いです。

また、換気不足など誤った使用方法で体調を崩される方も多くいらっしゃいます。

家庭用であっても次亜塩素酸ナトリウムは、毒性の強い成分ですので、広範囲のカビ取りとなるとリスクが高くなります。

その為、リフォームやクリーニングのプロによる安全性の高いカビ取り施工が今後は必要とされていきます。

◆カビ対策で住まいの健康を守る

昔の日本は、風通しの良い日本家屋が多く存在しました。現在増えているコンクリート造の住宅も、メリットは沢山有りますが、昔以上に「通気性」そして「除湿」が必要になっています。除湿機や空気清浄機、空調のドライ機能など優れた機械も多く存在しますが、最も大事なことは「カビを発生されないこと」 このカビ予防=防黴に関する知識を普及し、住まいの健康を守ることが我々「日本建築防黴協会」の理念です。

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